「なかなかいい声で鳴きそうだな。なぁ、兄さん。俺らが先に味見したっていいよな。」
「何言ってんだ、俺が先に目をつけたんだ。お前は黙って見とけ。」
兄と呼ばれた男はにやっと笑うとアデルの口元と反対の手をアデルの身体に這わせた。男の手が初めは腰をゆっくりと撫で徐々に上にのぼってくる。アデルは不快感をあらわにし、男を睨みつけた。
「なんも怖くないぜ、お嬢ちゃん。ちょっと俺らと遊ぶだけだ。」
あと少しで男の手がアデルの胸に届こうとした時、アデルは男から離れて一歩後ろへ下がると、思い切って男の急所を蹴り上げた。男は情けない声をあげてふらつくとそのまま倒れる。
アデルは自由になった口で助けを呼ぼうと息を吸ったが、今度は相方の方に腕を掴まれるとそのまま地面に押し倒された。
縛られた腕に気を取られ、もがいているうちに気づくと身動きが取れないように男がアデルの上に跨り覆い被さっていた。
「お嬢ちゃん、見た目の割にやるじゃねぇか。でもやんちゃな女も嫌いじゃないぜ。そそられるな。」
「嫌よ…。どきなさい。」
強気の声とは裏腹に、アデルの肩は小刻みに震え手や足には力が入らないほど自分の置かれた状況に絶望していた。
こんなことになるならば、いっそ諦めて自室にいれば良かったのだ。
ところが彼女が諦めて目を瞑った時、
「温厚だと噂のモルゼ人にも腐った奴らがいるとは、」
「何言ってんだ、俺が先に目をつけたんだ。お前は黙って見とけ。」
兄と呼ばれた男はにやっと笑うとアデルの口元と反対の手をアデルの身体に這わせた。男の手が初めは腰をゆっくりと撫で徐々に上にのぼってくる。アデルは不快感をあらわにし、男を睨みつけた。
「なんも怖くないぜ、お嬢ちゃん。ちょっと俺らと遊ぶだけだ。」
あと少しで男の手がアデルの胸に届こうとした時、アデルは男から離れて一歩後ろへ下がると、思い切って男の急所を蹴り上げた。男は情けない声をあげてふらつくとそのまま倒れる。
アデルは自由になった口で助けを呼ぼうと息を吸ったが、今度は相方の方に腕を掴まれるとそのまま地面に押し倒された。
縛られた腕に気を取られ、もがいているうちに気づくと身動きが取れないように男がアデルの上に跨り覆い被さっていた。
「お嬢ちゃん、見た目の割にやるじゃねぇか。でもやんちゃな女も嫌いじゃないぜ。そそられるな。」
「嫌よ…。どきなさい。」
強気の声とは裏腹に、アデルの肩は小刻みに震え手や足には力が入らないほど自分の置かれた状況に絶望していた。
こんなことになるならば、いっそ諦めて自室にいれば良かったのだ。
ところが彼女が諦めて目を瞑った時、
「温厚だと噂のモルゼ人にも腐った奴らがいるとは、」
