秀之『ほらっ、お前も!!!』
と俺も声をかけられる。
今ここで自己紹介したら、本当に話がついてしまう。
もう後戻り出来ない。
言ったら負ける。
そんな気がして、俺は口を固く結んだ。
一期『奏チャン?』
いっこうに喋らない俺に声をかける。
へんっ!!!
俺はぜってぇ言わねぇ。
悪あがきとでも何とでも言え!!!!!
―――ギュッ。
「―――ッ!!?」
激しい痛みが走った。
痛みを感じた太股あたりを見ると、隣で静かに座っていたお袋が俺の太股を思いっきりつねっている。
思わずお袋を見ると
『(ニコッ♪)』
「……松添 奏(まつぞえ かなで)。」
……言うしかないだろ(泣)。
つーか、女嫌いのアイツみたいな挨拶してしまった。

