―――『どうせなら…“試合”しようよ?

………賭けアリの。』



は?


思わず怪訝な顔しちゃった僕。

あ……ヤバイヤバイ。
“ブラック”出ちゃった。

というか……


「“賭け”……って?」


奏『お前が負けたら、お前のその“裏”の顔、俺にも出せ。』


は?

今なんて?


「な、に言ってるの?
僕は僕だよ?
“裏”なんて―――」


奏『じゃ、なんで“裏”の笑顔なんてするんだ?』


何、コイツ。

もしかして“嘘笑顔”も“裏”も………






“バレてる”?









嘘だ。そんなはずない!!!


俺は、誰も見抜けないように完璧に笑顔を作ってる。


だから1度も……“嘘笑顔”はバレたことはない。
“裏”も見抜かれたこともない。




絶対にありえない。