ねこと流星は彼のすべて。

「あ〜あ、青が切れた〜


お前も青が切れたら収拾つかないの
知ってんだよなあ?元執事?」



これは翠だとはわかる。


けれどさっきの声は…青?



「……昔と違って、『坊っちゃま』
なんて呼んでくれないんだな、クロ」



青の声はいつもの透き通る声じゃない。


トーンが落ちた声。


しかも、確実に青は怒ってる。


眼の色が変わってる。


私でも怖く感じる。



「…ふん、この女がどうなっても
いいんなら暴れて結構ですよ、坊っちゃま?」



そういってクロは何かを取り出す。


いや、違う。


爪だ。それも刃物のような。


私の喉にピタリと当てられて
ひんやりした感触がする。



あ、これ、まずい。



さすがに私でも焦った。