ねこと流星は彼のすべて。

メリーゴーランドの前へ着くと
黒い猫がちょこんと白馬の上に乗っていた。


見た事のある猫だ。



どこで見たんだっけ…。



黒い猫はこっちを向くと
シュッと白馬から降りて
こっちに向かってくる。





「……お前、なずなか?」





ちなみにこれは私が言った訳じゃない。







猫、が喋った。







「しゃべ、た…ッ?!?!」



それに聞き覚えのある声。



「猫だって喋るさ、人間に
バレないようにしてるだけ」



そういって黒い猫は宙返り、を
したかと思えば、

いつの間にか目の前には
黒い猫ではなくて、

あの突然やってきた黒い『奴』。



「…ふん、また会うとはな」



奴は鼻を鳴らした。



「しょうがねえ、俺は『クロ』


また会ったなら仕方ねえな。
自己紹介でもしてやんよ」



クロ、というのか。シンプルだな。



それより早く青を。














「俺は、青の元執事だ」