ねこと流星は彼のすべて。

プツッと電話に出る音がした。



「もしもし?!青?!」



『……』



青からの返事はない。



「青、今どこ?!」



返事は無いものの、スマホの向こうから
音楽が流れてくる。


♪〜♪〜……


おとぎ話で使われるような
しなやかなメロディ。


歌詞はないただただメロディだけが
流れている。



どこかで聞いた音楽。



「……ッ…なんだっけ……これ」



耳を澄まして音だけでも、と
言わんばかりに私は音を聞く。



『ゆ、』



声がした。


耳をすましたおかげですぐに聞き取れた。



「青?!…青?!」



『ゆ、うえ、んち』



途切れ途切れに聞こえる声。



「…遊園地?!」



『なず、な』



そう、掠れた声で名前を呼ばれる。



「どうしてそこにいるの?!」



私は『遊園地』といったら
分かるのは、あの日行った
夢のような場所のことだと思ったんだ。


私はすぐさま電車に乗り込む。


チャージはまだ残ってた。


また青からの返事はない。


そしてブツっと切られる電話。


何かきっとあったんだろう。



何か重大なことが。