すっかり、遅くなってしまった。
時計はもう9時を回っていて。

ミコト、お腹すかせてるよね・・・。



「ただいま・・・」

「亜子っ!!!」



玄関を開けると勢いよく飛び出してきたミコトに驚く。
心配してくれていたんだ。



「ごめんね、ミコト。遅くなっちゃって」

「亜子・・・おかえり」



ホッとしたような表情に、胸を痛める。
連絡できなかったから、きっとすごく心細かったよね。



「ごめんね、ミコト」





もう一度謝って中に入る。
美味しいもの作ってあげよう。

買い物してきたし、急いで作って一緒に食べよう。