溺愛妖狐ひろいました



「どうですか?」

「ん。美味い」

「本当ですか?よかったです」




口に合ってよかった。
ホッとした。




「てか、雨宮。お前さ、いくら自分のせいだからって、こんな風に男の一人暮らしの部屋に上り込むの、やめた方がいいぞ」

「え、あ・・・。すみません。そうですよね・・・。彼女でもないのに、迷惑ですよね」

「そうじゃなくて・・・」




カタ、とスプーンをテーブルに置く音。
顔をあげると、遊佐先輩の身体がぐらりとこちらに傾く。



「え」



伸びてきた右手が私の頬に触れた。
首の後ろまで動いた手がグイッと私の首を引き寄せる。

私の耳元に遊佐先輩の顔が近づいて。




「俺に襲われてもいいんだ?」




甘い音色でそう言った。





「え―――――・・・・っ」






トクン、と熱が顔に集まって。
心臓の音が部屋中に聞こえてしまうんじゃないかってくらいうるさくなる。


喉を鳴らしながら私から離れた遊佐先輩が妖しく笑うのが見えた。