溺愛妖狐ひろいました



「立派なマンション・・・」



遊佐先輩の案内で到着したのは立派な高層マンション。
こんないいところに住んでるんだ。



「もともと親が買ったもので、自分でじゃない」

「あ、そうなんですか?」

「両親は穏やかに暮らしたいって田舎に引っ込んだから俺が住んでるんだ」

「なるほど・・・」



鞄を持ってマンションの中に入る。
遊佐先輩がエントランスで操作すると自動ドアが開いた。
先輩について中に入ると、遊佐先輩が私を振り向いた。



「どこまでついてくる気?」

「え、あ、部屋まで心配なので送ります」

「・・・女に送ってもらうとか、おかしいだろ」

「でも、私の責任なので。大丈夫です!送り狼にはなりませんから」

「・・・お前、ほんとバカ」



呆れた顔の遊佐先輩に、ははは、と苦笑する。
からまわってるよね。

ミコトは私のおせっかいを受け入れてくれるから、その感覚に慣れちゃってた。
本当なら、この反応がいつもだってわかってたはずなのに。