溺愛妖狐ひろいました



「ご、ごめんなさい!あの、大丈夫ですか!?」



慌てて先輩の上から降りる。
バサバサと私の上からダンボールに入っていた資料が落ちる。



「って・・・お前、馬鹿だろ」

「ば、馬鹿って・・・、先輩が急に声かけるから・・・」

「俺のせいかよ」

「そ、それは・・・すみません」



ああもう。
つい言い返しちゃった。
庇ってくれたのに。


「あの、ありがとうございます」

「別に、咄嗟に動いてただけだし」



ぶっきらぼうな言い方だけど、咄嗟とはいえ助けてくれるなんて、なんだかんだいい人なんだろうな。
人付き合いはあまりしてないみたいだけど、悪い噂なんて聞かないし。

仕事が早くて丁寧だって上司も褒めてた。



「無理してあんなとこのとってんなよ。誰か呼ぶとかあんだろ」

「え、あ、そうですね。すみません」



さっきの馬鹿ってそういうことだったの?