溺愛妖狐ひろいました



「・・・い・・・許さ・・・い・・・」

「え?」



眠っているミコトが、ぶつぶつと何かを呟くのが聞こえる。
寝言?
なにか夢でも見ているのだろうか。




「許さない・・・殺してやる・・・・ころ・・・」

「え・・・?」




でも、次にはっきりと聞こえてきた言葉は、ぞっとするような恐ろしい言葉だった。
殺してやる・・・?
ミコト・・・?



「ミコト?ねぇ、だいじょ・・・あっ!?」



怖くなって起こそうとミコトの身体に触れた。
その瞬間グワンと視界が反転し、背中を床に打ち付けた。

何事かと痛む背中に顔を歪ませ、身体を起こそうとした瞬間に、喉元を思い切り抑えつけられる感覚。

一気に空気がせき止められ息苦しさにあえぐように口を開いた。




「殺してやる・・・人間・・・みんな・・・」

「・・・ぁ・・・・っ・・・」



ぎりぎりと、力を込められ息苦しさに涙があふれる。
ジタバタと動かしていた身体から、徐々に力が抜けていく。


だめ・・・、意識が・・・。
ミコト・・・どうして・・・?



馬鹿な私の自業自得だろうか。
妖狐だなんて存在を受け入れた。
危険なんて考えもせず、お節介な性格で世話を焼いた。


そんな馬鹿な私の自業自得・・・。