溺愛妖狐ひろいました



「ありがとうございました」



買い物と食事を済ませた後、美容院に付きミコトを預け髪を切ってもらうことに成功。
初めはとても不安そうに連れて行かれたミコトだったけど、私の姿をチラチラと確認しながら乗り切っていた。

ああいう姿を見ると、少し可愛いと思ってしまう。




「うぅ。人間にいっぱい触られた。気持ち悪い」

「はは・・・。ごめんね。でも、スッキリしてかっこよくなったよ」




ミコトは心底嫌そうな顔をしているけど、髪を切ってさっぱりして表情もよく見えるようになったしとても似合っていると思う。
それに、やっぱりミコトは黙っていると人並み外れた美形だと思う。
喋ると幼くて子どもみたいだけど。

狐の妖怪ってみんなこんな綺麗な顔をしているのかしら。




「かっこいい?ほんと?」

「うん。本当」

「へへっ。亜子がそう言うなら頑張ってよかった」




クシャッと顔を崩して笑うミコト。
こんな風に私にはとてもいい笑顔を見せてくれるようになった。




「あそこの人間に、髪の事いっぱい聞かれた」

「ああ、髪の色?ちゃんと答えられた?」

「うん。ハーフ?だからって言った」