溺愛妖狐ひろいました




辛いのか、悔しいのか、苦しいのか、もどかしいのか、よくわからない感情が渦巻いて動けないでいる私をミコトが覗き込む。



「亜子?なんでそんな顔してる?あいつ?あいつが何かしたの?亜子傷付ける奴許さない。おれが・・・」

「待って、ミコト!」



金田先輩が去っていった方向へ歩き出そうとするミコトを慌てて止める。




「亜子を傷付ける奴は、許せない」

「違う、違うから!先輩は悪くないの!私のせいだから・・・」

「なんで、アイツ庇う?」

「庇ってるわけじゃ・・・。本当に、大丈夫なの。心配かけてごめんね」




怒りをあらわにするミコトに少し恐怖を覚える。
ミコトがなにかしたら、どうなるんだろう。

怪我で終わらないかもしれない。


ミコトが暴走してしまう可能性に気づき、私は顔を青ざめた。




ミコトが懐いてくれたことは嬉しいけど、これ以上いれ込まれるのは危険なのかもしれない・・・。