溺愛妖狐ひろいました



「亜子が、側にいてくれるなら・・・頑張る」

「うん。側にいるよ」

「なら、頑張る」



ミコトは私の服の袖をぎゅっと強く握りしめ私の隣にぴとっと寄り添った。
可愛い、んだけど・・・近い・・・。
周りの視線が、痛いよ。



とりあえず服をどうにかしようと大きなショッピングモールにやってきた。
男物って、いまいち私よくわからないんだよなぁ。
どこを回ったらいいんだろう。




「あれ?雨宮?」




キョロキョロと落ち着かない私を呼ぶ声にハッとする。
聞き覚えのある声。



「あ、金田先輩・・・!」

「やっぱり。偶然だな。買い物か?」

「えと、あ、はい」




まさかこんなところで先輩に会うなんて・・・。
ドキドキと緊張に心拍数が上がる。

失恋・・・したのに、私やっぱりまだちゃんと諦めきれてないんだ。