シャンプーを泡立て、ミコトの長い髪を洗っていく。
ミコトは湯船の中に入り、頭だけを外に出した状態。
お風呂の中には入浴剤を投入し、せめてもの抵抗。

気持ちよさそうに目を閉じて私に頭を委ねるミコト。



「ミコトの髪、とても長くて綺麗だね」

「でも、うっとおしいんだ。ねぇ、亜子。今度切ってくれる?」

「切るって、私が?無理だよ」

「えー」



それに、もったいないよ。
綺麗な長い髪なのに。
でも、確かに邪魔そうではあるけど。

ミコト、あまり手入れとかしないみたいで無頓着だし。
本当に邪魔なら、私が切るのは無理だけど、美容院とか連れて行くのも考えないとなのかな。





「痒いとことかない?」

「んー。きもちい」

「そっか、よかった」




ほんと、可愛い。
シャワーでお湯をだし顔にかからないように丁寧に流していく。
トリートメントもついでにして完成。



「身体を洗うのはさすがに自分でできるよね?じゃあ私、出てるから。ゆっくりつかって温まってきてね」

「うん。ありがと。亜子」