溺愛妖狐ひろいました



「え?」

「おれ、ここにいたい。亜子といたい」

「私とって・・・、でも、」




ずっと一緒に暮らすなんてできないよ。
元気になるまでいたらいいよって言ったし、なにか力になりたいとは思ったけど・・・。

ずっとなんて、現実的に考えて難しいよ。




「亜子・・・、俺の事嫌い?」

「え・・・?」

「人間嫌いって言ったから、嫌いになった?」

「な、なってないよ。別に、嫌いになんてならないよ・・・。そうじゃなくて、ほら、私には私の、ミコトにはミコトの生きる場所だってあるだろうし・・・」




人と妖怪が共存することってできるのかな。
ミコトの事は、可愛いって思う。
私が世話を焼いても嫌な顔しないし、嬉しそうに受け入れてくれるのは正直嬉しい。

だからこそ、なにかしたいと思うわけで。



「おれ、・・・だって行くとこも行きたいとこもないよ」

「ミコト・・・」

「なにも覚えてない。覚えてないのは、いらないってこと?だから忘れたのかな・・・」




今にも泣き出しそうな・・・。