「あーこッ!!亜子!見て!見て!」
いつの間にかリビングでうとうとと眠りに落ちていた私を揺さぶり騒がしい声が起こす。
ん、なに・・・?誰の・・・。
「え、ミコト?・・・もう起きて平気な・・・の・・・?」
ハッと目が覚めミコトの様子に振り向くと、飛び込んできた姿にギョッとする。
だって・・・。
頭の上にあった獣耳も、お尻にあった感情ダダ漏れの尻尾も、すっかりなくなってまるで本当の人みたい。
でも、真っ白な髪の色と長い髪の毛はそのまま。
「力安定した!ほら、尻尾も耳も消せた!これで亜子と一緒!」
「あ、ほんとだね・・・。妖狐だなんて見た目じゃわからないね」
あの尻尾も耳も、可愛かったから少し残念・・・、だなんて言えないよね。
「でも、人型に化けるの、疲れる・・・」
シュンと肩を落とすミコト。
獣耳はないのに、耳が垂れて見える気がする私はかなり重症なのかもしれない。


