「・・・なんか、嬉しい」
「そう・・・?よかった」
「人間は、嫌いだけど。優しい亜子は嫌いじゃない」
ふにやっと柔らかく笑ってミコトはうとうととまどろみ始めた。
寝入るのを見守り、寝入ったのを見届けるとそっと部屋を出た。
嫌いじゃない。・・・か。
最初は、私に対しても“人間なんて嫌いだ”ってひとくくりにしてたのに。
たった二日だけど、これだけ私に懐いてくれるなら、人間が嫌いっていうミコトの想いも、きっとすぐになくなるよね。
人間の事知っていって、いろんな人間がいるって知れば。
きっと、ミコトの考えだって変わる。
人間だから。
そうやってひとくくりに、恐ろしいものだと思われるのは悲しい。
私だって、妖怪なんて不確かなもの信じていなかったし、怖いものだと思ったりもしてた。
でも、ミコトと出会って、可愛いと思うし、怖いなんて思わない。
だから、ミコトにもわかってもらいたいな。


