溺愛妖狐ひろいました



だからね、私今まで生きてこれた。
きっと白銀が居なかったら、私もっとずっと寂しくて弱音を吐いていたと思う。

自分で決めた道だけど。
きっと、挫けていた。




「・・・まあ、確かに綺麗だな」

「でしょう?」





綺麗だと思うものをたくさん知っていきたい。
たくさん知って、尊に会えた時たくさん教えてあげるんだ。



きっとこれから先も長いから。
きっとずっと一緒にいるんだから。





カサ




後ろで何か踏みしめるような音が聞こえた。
それでも私は気にも留めず、朝焼けを眺める。





「―――亜子」




声が。
一瞬、時が止まったような感覚。




いつだって願ってた。
いつだって求めてた。




「亜子・・・っ!」





その声が。
その温もりが。