「私はお節介でお人好しだって言われるの。これから、嫌ってくらい尊にお節介ができるって思ったらすごく楽しみだよ」

「亜子・・・」

「私は、それが幸せなの。これから尊といられる時間がもし短かったとしても。だよ」




どれくらい一緒にいられるんだろう。
もしかしたら、本当に一瞬なのかもしれない。



それでも。





「それでも、私は尊といたいの」




それが、私の幸せ。




「おれも、亜子といたい」

「ん」

「亜子といたら、幸せ」





強く強く抱きしめて。
その温もりを決して忘れはしないから。