溺愛妖狐ひろいました



私だって、夢みたい。
もう会えないと思った。

帰ってきてくれないって。



「尊・・・。ずっと、側にいてくれる?」

「うん。いるよ。許される限り、ずっと」





尊の指が私の涙を拭う。
パチパチと瞬きをして涙の滴を落とすとまっすぐ尊を見つめ返した。




「尊・・・。大好き」

「・・・うん。おれも、亜子が大好き」




確かめるように呟きあうと、どちらからともなく重ねた唇。
きっと、この恋は許されるものではないでしょう。
時限爆弾のように、限られた時の中。

どれだけの時間を共に過ごせるだろう。



それでも。
私は尊が好きで。
尊が私を好きでいてくれるのなら。




限られた時間でも、できる限り側にいたい。






尊が私を想ってくれた分だけ。
それ以上の愛を返したいの。


例え、厳しい罰が待っていたとしても。
それを乗り越える糧になれるような。



愛を与えられるなら。