だって、その方が尊にとって幸せだと思った。
尊にとっては、巴様が一番で。
きっと私を慕ってくれていたのだって、きっと私の中に巴様を見たからなんだって。
「巴に、ちゃんと謝ってお別れしてきたんだ」
「どうして・・・。尊は、巴様のこと・・・」
「うん。大切だし、大好きだ。でもそれは、おれの命の恩人でおれにとって親のような存在なんだ」
「親・・・」
「亜子への気持ちとは、違う」
私への気持ち・・・?
それって。
「おれ、亜子の事が好き。残りの時間を一緒に過ごすのは、やっぱり亜子がいいよ」
「・・・っ、わた・・・、私も、私もミコトが好きなの。ああ言ったけど、ほんとは離れたくなかった」
溢れだした想いは止められなくて。
「でも、尊にとってはその方がいいって・・・。でも、やっぱり納得できなくて。会いたくて、会いたくてたまらなかった」
「亜子・・・。嬉しい。亜子がおれを好きって言ってくれるなんて。夢みたいだ」


