溺愛妖狐ひろいました



「そっか・・・、巴、そんなところにいたんだ・・・」




ふいに後ろから声が聞こえた。
それは、聞き慣れた声で。
ずっと聞きたかった声。




「・・・尊・・・?」



振り向けば、そこにはいつも側にいた尊の姿。
その隣には白銀もいた。

見える・・・。
二人の事、ちゃんと見える。




私の祈りが、届いたのかな。




「亜子・・・。亜子が、巴を護ってくれていたんだね」

「え・・・?」

「亜子のばあちゃんが、この村の人だったなんて・・・。そっか、だから、だから亜子におれが見えたんだ」



尊は一人納得したように話す。
私は言っている意味が解らなくて、それでも尊に会えた感動になにも考えられずにいた。




「ここは、俺たちが神使として仕えていた祠だ」

「え・・・?ここが・・・尊のいっていた村なの?」



白銀がフォローするように話した言葉に私は驚く。
だって、尊が話していた村がここだったなんて。