溺愛妖狐ひろいました



お母さんがおばあちゃんと一緒に村の方へと戻っていったのを確認した後、私はそっと目を閉じ神様に祈る。




「どうか・・・、どうか、尊の事がまた見えるようになりますように」




少しでも尊の側にいたい。
見えなくなって、確信したの。


やっぱり私は尊が好きだって。
尊がいない日々なんて考えられないんだって。


それくらい、尊の存在が大きなものになってたんだって。




「尊の側に、これからもいられますように」



例え罪人だったとしても。
例え、離れ離れになる未来しかないとしても。


最後の一時まで側にいたい。



強く願いゆっくりと目をあける。
すると、突然パアアッと私の胸のあたりが光り小さな光の玉が現れた。



「えっ!?な、なに・・・?」




突然の事に驚いてドギマギしていると、その小さな光は祠へと吸い込まれていった。