こんな危うかったんだ。
私と尊の繋がりって。



私に見える力がなくなれば、こんなに簡単に切れてしまうものなんだ。




どこにいるのかもわからない。
気配すらも感じない。



尊の笑顔も、暖かな声も。
私を呼ぶ優しい音も。



簡単に、なくなってしまうんだ。





「尊・・・」




尊を呼ぶ声は、寂しく部屋に響いた。