溺愛妖狐ひろいました



「俺は今、人間に変化しているからな。他の人間だって、変化すれば見えていただろう」

「あ・・・、そっか・・・じゃあ、尊だって」

「あいつの力は、約束通り奪った。尊はもう変化する力は残っていない」

「そ、そんな・・・」




それじゃあ、このままだと私は尊の事が見えないってこと?
尊も変化が出来なくて、でも、変化をしないと私には見えなくて。




「本当は、教える義理もなかったんだがな。尊が煩いから仕方なくだ」

「尊は・・・、尊はどうしてるの?」



姿が見えないと、なにもわからない。
尊がどうしているのか、なにを思ってるのか。
笑ってるのか、泣いているのかさえ。



声すら聞こえないなんて・・・。




「これで、よかったんではないか?」




私の問いに、一瞬尊がいるらしい方向を見た白銀だったけどそのまま何も答えてはくれず、はっきりとそう言った。




「よかったって、何が・・・?」