溺愛妖狐ひろいました



妖しすぎる。
朝からずっと、あの人・・・白銀部長をコソコソと覗き見ているけれど。

仕事は本当にできるみたいでいろんな人に的確な指示を出す声が聞こえる。
その上、皆からの信頼も厚いようで、頼られたり他愛ない話をする様子も見て取れた。


なんであんなに馴染んでるの?



洗脳・・・って、こんなに効くものなの?
それに、こんな会社全体にどうやってかけるわけ?



そう考えると、やっぱり私の方がおかしいんじゃとすら思えてくる。
自分の記憶がどこか変で・・・。



「お前、ああいうのがタイプなのか」

「・・・へ」




ふいに降ってきた声に顔をあげると怪訝な顔をした遊佐先輩が白銀部長を見ていた。
ああいうのがって・・・。




「ち、違います!」




変な誤解をされていることに気づき、慌てて訂正する。
もう、ほんと・・・。
勘弁してほしい。




「あの、白銀部長って」

「あ?ああ・・・。あの人変だよな」

「え・・・」