溺愛妖狐ひろいました



「おはよ、亜子」

「あ、秋穂・・・。ねぇ。あの人、誰?」




始業準備をしていた秋穂が私に気づき声をかけてくる。
私は視線をあの人に向けながらそう尋ねた。



「あの人?誰か知らない人なんかいる?」

「え?だから、あの黒髪長髪の・・・」

「白銀部長?」

「え?しろがね・・・?」




サラリとなんの疑問符も出さず答える秋穂にギョッとする。
なんで、なんで知ってるの?

もしかして、新しく入ってきた人・・・?
でも今、部長って・・・。




「面白いよね、あの人。白銀志朗(しろがねしろう)なんて。名字も名前も真っ白」

「白銀志朗って、名前なんだ」

「仕事もできて、かっこいいし。あの人来てから業績も上がってるみたいだし」

「え・・・?」



来てからって・・・。
今日からじゃないの?