溺愛妖狐ひろいました



「じゃあ、尊。いってくるね」


そして月曜日。
今日は尊はお休み。
寂しげな尊を部屋に残し、私は出勤する。



「早く帰って来てね!」



尊の声に一度振り返り頷いて笑った。
そして手を振ってまた前を向く。



尊に見送られると、仕事も頑張ろうと思える。



尊は私の活力になってくれてる。
それだけでも私。




そんな事を考えるうちに私は会社についた。
気持ちを切り替えて頑張ろう。




「おはようございます」




挨拶をしながら中に入る。
すると、その中に見慣れない姿を見つける。
見慣れない、けれど見たことのあるその姿。




黒髪の長髪。
切れ長の鋭い目。



なんで、昨日のあの人が?




怪訝に思い動きを止めて視線を向ける。