溺愛妖狐ひろいました



「雨宮!おい、雨宮!」

「・・・え」

「おい、しっかりしろ。大丈夫か?」




身体を揺さぶられようやく視線をあげると、私を抱えていたのは遊佐先輩で。
さっきの声は、遊佐先輩のものだったんだとぼんやり思った。




「あの、わた、私・・・」

「危なかったな。俺が気づいてなかったら直撃してたかもな」

「なんで・・・」

「俺、コンビニから戻って来たところだったんだけど、遠目に上の方でなんかぐらついてんのが見えたから咄嗟に駆け付けただけ」

「そう・・・ですか・・・」





ぐらついていたってことは・・・偶然?
でも・・・。


もし、これが嫌がらせの一つだったとしたら・・・。





「おい、大丈夫か?顔真っ蒼じゃねぇか」

「だ、いじょうぶです・・・。ちょっとびっくりしただけで」

「まぁ、一歩間違えれば大惨事だったんだからな。送るか?」

「い、いいです!」




その言葉に私はハッとしてすぐにそう返した。