「亜子っ!!」



先輩に言われ、着替えを済ませると持ってきてもらった荷物を持って家に帰った。
先輩には、部長には先輩の方から言っておいてくれるって言われたし、そのまま帰ってきちゃったけど本当に大丈夫だったんだろうか。

家についてぼんやりしていたら、バタバタと慌ただしい足音と共に尊が飛び込んできた。



「尊?どうしたの、仕事は?」

「ごめんなさい・・・。亜子が体調悪いって聞いて帰ってきちゃった・・・」



シュンと肩を落とし、伺うように私を見る。
ごめんね・・・。
そんな風にビクビクさせちゃうのは、私のせいだよね。




「ううん。ごめんね、心配してくれたんだよね。ありがとう」

「・・・うん。亜子、どこ痛い?寝てなくていいの?」

「大丈夫だよ。心配しないで」




こんな風に、純真に私を心配してくれる尊が側にいてくれる。
なんで尊はこんなにも私を想ってくれるんだろう。

こんな、小っちゃくて、我儘で自分勝手な私の事。



私が助けたからだよね・・・。
私なんかに助けられて、私がいい人だって思いこんでる。

そんな尊に私は甘えて好き勝手な事ばかり。