溺愛妖狐ひろいました



惨めすぎる。
ズルズルとしゃがみ込んで顔をうずめる。



誰の仕業・・・?



この化粧室は、食堂の近く。
食堂は、他の会社の人たちも使ってる。


このビルに入っている会社の人間ってことは、きっと確か。




この前、階段で私を押したのも同じ人物・・・?




尊が理由とは限らない。
私が、なにか気に障るようなことをしたのかな。



グルグルと回る思考。
苦しくて、モヤモヤと黒い感情が積み重なってく。




「どうしよう・・・着がえ・・・」




秋穂に連絡して・・・。
でも、心配かけたくない。

でも、このままじゃ出られないし。


尊には、もっと言えない。
尊は危ういから。

こんなことをした相手を許せないと思う。
それに、せっかく秋穂とか人間を認められるようになったのに、人間をまた嫌いになってほしくない。