溺愛妖狐ひろいました



からかわれてるだけで、可愛がられてなんて決してない。
金田先輩の目は節穴ですか!?



「あいつなりの愛情表現だよ」

「愛情表現って・・・、言い方に語弊がありますよ」

「そうかな?あながち間違ってないような気もするんだよな」




うぅ―ん、と唸りながら遊佐先輩が去っていった方向をまじまじと見つめる。
冗談はやめてください。
遊佐先輩が、なんて絶対にありえないから!

というか、金田先輩は私と尊をくっつけたかったんじゃ・・・。




「いやほんと、雨宮見てると面白くて飽きないね」

「へ?」

「目まぐるしいよ、ほんと」

「勝手に楽しまないでください!」



こんな風に、気楽な感じで先輩と話せるなんて嬉しい。
例えもう彼女っていう立ち位置になるのは無理だったとしても。

同僚として、後輩として、仲のいい立ち位置にいられたら・・・。





「亜子!!」




突然後ろから抱きつかれた。
ビクッと心臓が鳴り、息をのむ。