溺愛妖狐ひろいました



「約束忘れたの!?職場の人に迷惑かけないって!約束守れないなら帰りなさい」

「・・・亜子」




いい加減黙って見てられなくてそう怒ると、見る見るうちにミコトの元気はなくなっていった。
きっと耳が出ていたら垂れ下がっているんだろう・・・なんてことは今は考えないでおこう。
心を鬼にして怒らないと、ミコトのためにもならないよね。




「遊佐先輩すみません。失礼な態度とって。私からもよく言って聞かせるので・・・」

「いや、別に。・・・まぁ、俺も大人げなかったし。年下に対する態度じゃなかったな。悪い」




遊佐先輩は、とても大人だ。
そうやってすぐ自分の非を認めて謝れる人。

口は悪いけど、そういう面を見せられるから、悪い人ではないんだろうと思ってしまう。
ヤな人ではあるけど。


遊佐先輩は年下といったけど。
生きた年数を考えればきっと、ミコトはここの誰よりも、むしろ今生きている人間誰よりも長く生きている。



でも、行動も言動も、幼く思えるのは・・・人間界ではまだ赤子同然だからかもしれないな。