溺愛妖狐ひろいました



「亜子に馴れ馴れしくするな」



聞こえてきたのは、聞き慣れた声・・・だけど、いつもよりトーンの落ちた鋭い声。
ミコト・・・?




「・・・お前こそ、公私混同すんなよ」

「こーしこんどー?なにそれ。難しい言葉使うなよ」

「は?そんくらいわかるだろ。バカか?」




私の頭上で飛び交うやり取り。
ちょ、ちょっと、なんの言い合いしてるの?

凄い低レベルな気がするのは気のせい?




「わかんないよ!てか、亜子に近づくな!お前の匂い嫌い!」

「匂いって・・・、お前、前もそんな事言ってただろ。人の事臭いみたいに言いやがって」

「ちょ、ちょっと二人とも!ていうか、ミコトは放して!仕事中!」

「亜子からお前の匂いするとき、いっつも亜子しんどそうだった!だから嫌い!お前の匂いも、お前も!」





ちょ、ちょっと!
それ以上変な事言わないで!!!



「ミコト!」




ぴしゃんと響く声で怒鳴る。
ミコトはビクッとして身体をようやく放してくれた。