溺愛妖狐ひろいました



「雨宮、この資料作ったのお前?」

「あ、はい」



パソコンに向かって仕事をしていると、気だるそうな雰囲気を醸し出しながらやってきたのは遊佐先輩。
差し出された資料を見ると、確かに私が指示を受けて作った次の会議で使う資料だった。




「ここ。間違ってる。ここは―――――」

「あ、本当だ。そうですね、すみません。すぐ直します」




遊佐先輩の指摘を聞いて私は慌ててパソコンのファイルの中の元のデータを探す。
コピーしてしまう前でよかった。

遊佐先輩、チェックしてくれたんだ。
やっぱ、仕事に関してはすごく真面目で丁寧。
そういうところ、尊敬する。



「お前さ、ちゃんと寝てんの」

「え?」

「睡眠不足は、肌の敵じゃねぇの?」

「――――っ!余計なお世話です!」



仕事で尊敬はしても、こういうところ幻滅する!!
ほんと、口悪いし意地悪!




「ほんと、遊佐せ・・・」




言い返そうとした瞬間、突然後ろから腕をひかれ誰かの腕の中。
へ?
世界が一瞬で変わり、私は戸惑いに状況がわからない。