溺愛妖狐ひろいました



特別なにか看病をしてもらったわけじゃない。
ただ、側にいてくれただけ。


でも、それだけのことがこんなにも私を満たしてくれる。




「ん・・・」



ピクッと体が揺れベッドにうつ伏せてた頭が上がる。
目が、覚めたかな?



「ミコト・・・」

「っ、亜子!?」


ガバッと起き上がり私を見る。
心配そうなその瞳に少し胸が痛んだ。



「心配かけてごめんね、ありがとう。もう大丈夫」

「本当?」

「うん」



心底ホッとした様子。
申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが溢れて。

その時、不意に手が引かれる。
驚いた次の瞬間には、額に温もりが触れる。


額に、キス・・・!



「ミ、ミコト!?」

「へへっ」



嬉しそうににっこりと笑う。
も、もう!