溺愛妖狐ひろいました



「今度、紹介してよね」

「は、はは・・・。機会があったらね」



そんな機会、できませんように。
これ以上、嘘を重ねたくないし。

ミコトの存在をあまり人に知らせるのはよくない気もするし。
どんなことで正体がばれるかもわからないしね。



その美青年が、人間ではなく妖狐だって知ったらきっとみんなの見方もがらりと変わってしまうんだろう。




「馬鹿馬鹿しい」



ずっと黙って聞いていた遊佐先輩が、ボソッと呆れたように呟いた。
さすが遊佐先輩、ぶれない反応。


昨日の少ししんみりした優しさはどこ行ったんだろう。
すっかり冷たい遊佐先輩に戻っちゃった。



「ったく、浩は素直じゃないなぁ」

「は?お前、ふざけんなよ」

「おー、こわ。少しは素直になれよな」

「あ?」



ギロッと恐ろしい視線を金田先輩に向ける。
金田先輩は全く動じた様子もなくケラケラと笑ってる。

二人の関係性って、すごく不思議だ。