溺愛妖狐ひろいました



「お疲れ―」

「あ、金田先輩。お疲れ様です。遊佐先輩も」



金田先輩は今日も遊佐先輩を連れ食堂にやってきた。




「ここいい?」

「あ、はい」



まさかの言葉に、声が上ずりながら答える。
一緒にお昼食べられるなんて・・・。
前だったら考えられなかった。




「そういえばさ、雨宮」

「はい」

「あの白髪の長髪美青年って、バンドマン?」

「・・・っ!?はい!?」

「いや、白髪で長髪ってかなり目立ってたし。バンドとかしてるのかなって」




思わず前のめりに驚いてしまった。
そうだった。
金田先輩には見られちゃったんだ・・・。

そして、親戚だっていっちゃったんだよね・・・。



「あの、違います。あの髪は、地毛で・・・。ちょっと特別な事情がある子で・・・。えと。直接私と血の繋がりはないんですけど。遠い親戚で。ハーフみたいなんです」

「特別な事情?親戚だけど血の繋がりはないの?」

「は、はい。その・・・。身寄りがなくて、親戚が引き取った・・・みたいな」




よくもまぁ、こんな嘘がとっさに出てきたものだ。