溺愛妖狐ひろいました



「じゃあ、行ってくるね」

「フラフラ、もう大丈夫?」

「うん。大丈夫だよ。ありがとう」



玄関でミコトが心配そうに見送りをしてくれる。
寂しげなミコトを置いて行くのは心苦しい。

働くお母さんが仕事に行く時ってこんな感じなのかな。


そう考えて、やっぱり私のミコトへの感情はお母さん的な立場からなのかなと思った。


でも、ふいにミコトに男を感じてドキドキしてしまう。
フラフラ頼りない感情。



「いってきます」

「いってらっしゃい」



ミコトに笑って手を振って家を出る。
後ろ髪引かれる思いで私は仕事に向かった。



「ふぅ・・・さすがに寝不足・・・」


あんなに飲み過ぎたのなんて初めて。
次の日にまで持ち越すことなんて今までなかった。


でも、頑張らなきゃ。