溺愛妖狐ひろいました



遊佐先輩、どこに行ったんだろう。
早く戻ってきて・・・。



「さ。今日は無礼講だからね。しっかり飲みなさい」

「は、はい」



私は仕方なくお猪口を手に取る。
注がれるまま、促されるままに流し込んでいった。



頭がくらくらする。
世界が回ってる気がする。

だめだ・・・。
しっかりしなきゃ。



「大丈夫かい?」



耳元でささやかれる。
手が背中に回され、撫でられる。

抵抗したいのに、身体の力が入らない。




「すみませ・・・、だいじょう・・・・ぶ」



失敗、しちゃいけないのに。
しっかり、しなきゃ。




「すみません。戻りました」



襖が開かれる音と共に遊佐先輩の声が流れ込む。
ホッとしたと同時に、気持ち悪くなり顔があげられない。