「亜子ー」
「ん?」
ひろげられた手に、何気なく寄っていく。
すると、腕を掴まれグイッと引き寄せられた。
「わっ!?」
すっぽりとミコトの腕の中におさまる。
ドキドキと、胸が騒ぎ出した。
首元に顔を埋めたミコトが一層ギュウッと私の身体を抱きしめる。
「大好きな亜子の匂い」
「え?あ、シャンプーの匂いじゃないかな・・・」
恥ずかしく思いながらそう答える。
「んー。亜子の匂いだよ」
スリスリと頰を寄せられ、私の心臓がいい加減やばい。
ミコトの愛情表現にドギマギしてしまう。
愛情表現・・・か。
「ミ、ミコト・・・もういいかな?」
「え?なんで?」
「なんでって・・・、恥ずかしいよ」
キョトンとしたミコトに驚く。
ミコトにとっては、平気なことなんだ。


