「後、嫌なにおいとかあったらちゃんと言ってね。私、妖狐の事とかまだよく知らないし。私はそこまでにおいに敏感じゃないからよくわからないし」
「ん。だいじょーぶ。今まで問題なかった」
「そう?」
ふにゃっと柔らかく笑う。
可愛い。
どうしても、そんな風に見てしまう。
だからこそ、たまにふいに見せる男の顔にドキッとするんだ。
「あの、ね。ミコト・・・」
「なに?」
「ミコトのその好き・・・って、やっぱなんでもない」
「へ?」
途中まで聞こうとして慌てて取りやめる。
ミコトはきょとんと目を丸くさせる。
やっぱり聞けない。
ミコトの好きって、女の子として?それとも友だちとか保護者に向けたもの?
なんて、聞けるわけなかった。
ミコトなら、サラッと答えてしまいそうだけど。
でももし、女の子として、って言われたら・・・。
私、どうするつもりなんだろう。


