「あの、ミコト。今日、私ちょっとしたトラブルっていうか、脚立から落ちそうになって」
「え!?」
「私は大丈夫。私を庇ってくれた人がいて。その人が手首を怪我しちゃってね。だからだと思うの」
「・・・そいつが男なの?」
「そう・・・。会社の先輩なの」
私は正直に、ミコトに伝わるように話す。
余計な心配はかけたくない。
「そのケガは私のせいだから、もしかしたらこれからも不便なことを手伝ったりして、今日みたいに匂いがつくかもしれないんだ」
「・・・うん」
「ミコトが嫌だったら、帰ったらすぐお風呂に入るようにする。だから、ごめんね」
匂いに敏感なら、嫌なにおいだったのかもしれない。
他にも嫌な臭いはあるかもしれないし、気をつけなきゃ。
「・・・別に、いい。もう大丈夫。ちゃんとなんでかわかったから」
「そう・・・?」
「あんまり強いと、やっぱいやだけど」
「ありがとう。うん、でも、気を付けるね」
納得はしてくれたみたい。


