よし、急がなきゃ。
走って、走って、全速力で。
この気持ちを1番に伝えなきゃいけない、尚也のもとへ。
「ごめん……っ!遅く、なった……!」
今、尚也は俺の目の前に立っている。
日差しは高く、外の空気に触れるだけで暑さを感じる。
でも、そんなの感じないほどに俺は他のことを考えるのに精一杯だった。
こんなに天気がいいというのに、周りの雑音は俺の耳に届かない。
「……石塚は、この空を見て何を思う?」
突然の問いかけに、いつもとは違う驚きを感じた。
いきなり、なんでそんなことを?
今の空は、ところどころに白い雲がかかっているだけ。
白と青に包まれた空。
そう、まるで俺達をのせて回る地球のように、美しくて綺麗。
「俺もこの中を進めたらな、って思うけど」



