光ることを忘れた太陽。


「ありがとう……」


その言葉に、返事はできなかった。



きっと今の俺に、ありがとうなんて言ってもらえる資格はない。


素直に気持ちを伝えようとする桜蘭ちゃんの方がよっぽど勇気があって。


俺は、何も行動できてない。


本当にただの意気地なしだから。



「最後に言わせて?」


なんて言われるか、だいたい想像はついてた。


でも、今だけは。


今だけは、この気持ちを受け止めたいと思ったんだ。




「石塚のことが好きです。あたしと、付き合ってくださいっ」


さっきとは違う、正面からの告白。


そんなまっすぐな想い、俺にはもったいないよ。



桜蘭ちゃんの気持ちは、痛いほどわかってるつもりだけど。


やっぱり、俺と桜蘭ちゃんは違う。



桜蘭ちゃんの方がずっとずっと先を1人で歩いてる。


そう、今だって立ち止まらずに、前を向いて歩き続けてる。