「ごめん、全部俺のせいで……」
ごめん、なんて言葉で片づけられるはずがない。
知らなかった、で言い訳なんてできない。
だって俺は知らないうちに大切な人達を傷つけていたんだから。
……でも、同情じゃないんだ。それだけはわかってよ。
「調子悪いって言っといて」
淡々とした口調で話す尚也は、冷たかった。
いや、そんなの当たり前か。
きっと尚也は、俺を恨んでるはずだから。
「……わかった」
きっと、5時間目はサボるんだろうな。
でも、それを引き止める勇気も強さも、俺はもってない。
それに、俺が尚也にできることなんてそれくらいだ。
きっと頭を冷やしたいんだろうから、今は尚也を1人にする。
でも、絶対に迎えに行くから。
罪悪感でいっぱいになりながらも、俺の心には小さな勇気が芽生えていた。



