光ることを忘れた太陽。


「咲希ちゃんっ!」


もう、見ていられなかった。


尚也と咲希ちゃんが向かい合ってるのを見るのが嫌だったんだ。



「武琉……」


俺の声に、戸惑ったように顔を上げた咲希ちゃん。


でもその視線は、俺と尚也を交互にとらえる。



「……どういうつもり?」


自分のとは思えないくらいの低い声が出た。


俺って、怒るとこんな声出るんだ。


なんて、心の中だけは異常なほど冷静で、なんだか俺じゃないみたい。



尚也は、俺の問いかけに顔をしかめる。


きっと……いや、絶対……。


尚也は自分の気持ちに気づいてるはず。



「……もういい」


だから、尚也が素直になるなら俺も負けを認めようと思ったのに。


いつまでも歩み寄ろうとしないから。


俺なりにチャンスをあげたつもりだったのに。