光ることを忘れた太陽。



◇◆◇



その翌日、せっかく直りかけていたはずの咲希ちゃんの心の傷が。


もっと深く、痛くなるようなできごとが舞い降りてきた。



「はぁっ、はぁ……っ」


5組から1組までの廊下を全速力で走る。


早く、伝えなきゃ。



悲しませたくはないけど、どうせ後で知ることになるなら。


俺の前で、泣いてほしいから。




「咲希ちゃん……」


そんな俺の声に気づいたのか、咲希ちゃんの友達の凛ちゃんがこっちを向いた。


そして、咲希ちゃんに合図を送る。



「どうしたの?」


2人は揃って廊下に出てきた。



そして、俺が用件を伝えると。


「……そっか」


咲希ちゃんはそれだけ言って、呆然と立ち尽くしていた。



やっぱり言わなきゃ良かった。


今、俺が咲希ちゃんを、傷つけたんだ。