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その翌日、せっかく直りかけていたはずの咲希ちゃんの心の傷が。
もっと深く、痛くなるようなできごとが舞い降りてきた。
「はぁっ、はぁ……っ」
5組から1組までの廊下を全速力で走る。
早く、伝えなきゃ。
悲しませたくはないけど、どうせ後で知ることになるなら。
俺の前で、泣いてほしいから。
「咲希ちゃん……」
そんな俺の声に気づいたのか、咲希ちゃんの友達の凛ちゃんがこっちを向いた。
そして、咲希ちゃんに合図を送る。
「どうしたの?」
2人は揃って廊下に出てきた。
そして、俺が用件を伝えると。
「……そっか」
咲希ちゃんはそれだけ言って、呆然と立ち尽くしていた。
やっぱり言わなきゃ良かった。
今、俺が咲希ちゃんを、傷つけたんだ。



