それから尚は「後でな」と言って教室へ戻っていった。
少し名残惜しかったけど、話せただけですごく嬉しい。
たった1日でこんなに幸せな気分に浸っていいのかな。
そんなことを思いながら私も教室へ戻ろうとすると、扉から顔を出して様子をうかがっている人影が見えた。
「もうっ、凛ちゃん!」
急いでその人影に─────凛ちゃんに駆け寄ると。
「あ、バレちゃった?」
舌を出して可愛い仕草をする凛ちゃん。
可愛いなぁ、なんて見とれていると。
「尚也くんと仲直りしたの?」
不意打ちにそんな質問をされて、思わず咳き込んでしまった。
仲直り、か……。
私達、本当にできたのかな。
元の関係に、“ 友達 ” としての関係に戻れたのかな。
私としては付き合ってた頃に戻りたいけど、尚はきっと友達としてしか見てないから。
あんなことがあったんだもん。
きっと、恋愛に対して臆病になったりするよね。



